壊し屋
イヒ、こめ、あオス、やーパン。どうもです。
まずはこちらを見ていただきたい。
こちら、ニトリさんで発売されている室内用の物干し竿なんですけど、この物干し竿、ただの物干し竿ではない。
これ
「組み立て中にぶっ壊れた物干し竿」
なんです。まあ画像見たら大体予測はつくと思うんですけどそうなんです。ぶっ壊してしまいました。夜中の2時にね。
僕は昔っから何でもかんでも物を壊す人なんです。まだ自分の物を1人で勝手に壊すならいいものの、平気で人の所有物も壊します。ちょっと「平気で」は語弊があるか。悪気はないけど気づいたら壊してた、みたいな。そういうことが本当に昔からあるんです。
そうした諸悪の根源である僕のことをうちの家族は揃ってこう言います。
『壊し屋』と。
「殺し屋」よろしく最悪のネーミングをつけられたもんだ。
でもまあ我ながら確かに「壊し屋」というあまり印象の良くない二つ名を付けられても文句を言えないなと思うほどこれまでに壊してきてるのが事実なのです。
軽い事例からいくと、うちの母親が家で使っていた愛用のボールペンをまず勝手に分解して、その後元に戻す際に部品を回しすぎてその勢いのままボールペン本体を割るとか。
記憶の新しいところだと、何かしらのプレゼントとして買ってもらった体感を鍛える半球のバランスボールみたいなものを、空気を入れて膨らませようとしたら空気入れのノズルがなかなか最後まで差し込めなくて、グイグイねじ込んで金属のノズルを折ったりとか。(説明書には最後まで入ると書いてあった)
幼稚園児の頃まで遡ると、祖父母の家にあった電卓をボタンの押しすぎで機能停止させるとか。
ほんとに色々やってるんですよ。半球のバランスボールなんか貰ったその日に壊してるんですからね。もう使い始め初日からただのゴムになりました。空気入れられないから。
で、戻って今回の物干し竿です。
洗濯機をようやく買ってもらって、それを買うと同時に室内でも干せるようにとついでに買ってもらった今回のターゲット。
ニトリの製品は工具いらず。大好きなバナナマンのラジオを聴きながら組立説明書通りに組み立てていた最中に事件は起きました。
シンプルに部品のサイズが合わない
何っっっっっ回も組立説明書と実物を交互に見て、方向とかも全部しっかり確認して組み立ててんのにサイズが全然違くてハマらない。力任せに引き寄せないとネジが締められない。
明らかに歪な全体像に近づいてきた物干し竿を見て稲川淳二ばりに「怖いな怖いなぁ」と思っていた僕。その感覚はすぐに形となって目の前に現れました。
竿の天井部に脚を跨いではめるパーツをはめようとした時です。
ブッ!バツンッ!!
「壊れたな。」確信しました。
2時だろうがなんだろうがとにかくお金を出して頂いたお母様にLINEで「申し訳ありませんでした」と写真付きで報告。すると意外や意外、起きてた。そしてすぐに返ってくるメッセージ。画面には「知らん」の文字。
「死んだな。」確信しました。
世の中で1番怖いものは何かわかるか?地震でもない雷でもない。火事でも親父でも、前回セーブしたかどうか覚えていないゲームをロードする時でもない。
母親からLINEでくる「知らん」
これだよ。
もう顔面蒼白、力も抜けてただベッドに座り、手には飲みかけの牛乳を持ち天井を仰ぐ僕。
耳に流れてくるラジオの中ではずっとうんこの話をしてるのに全く笑えない。そもそも話がほぼ入ってこない。
もう何が悔しいかって、物干し竿を早々壊してしまったことじゃなくて、何回も何回も同じミスを繰り返してしまう僕の情けなさが悔しくて仕方ないんですよ。だから牛乳を抱えたまま天井を見上げる始末となったわけなんですが。
そのままにしておいても邪魔になるだけなので分解して、引越しで出た数多のダンボールがあるのでそれと融合させて極力ゴミにだけはしないようにしたいなと決意。その日は「寝る」と言うより「寝込む」形で就寝しました。
いや、それにしても夜中2時の母上からの冷めたLINEメッセージは怖すぎた。
ダンボール邪魔だから早く消費したいけれど、まだ融合の設計図は出来上がっていない。