日々の思索紀稿

日々の出来事や趣味(特に乃木坂46)などを自由につらつらと書いていきたいと思います。

『鬼滅の刃』英断と進歩と見解と

他のアーティストは立派なファンの名前があるのになんで乃木坂46のファンの名前は「乃木オタ」なんでしょうか。どうもです。

 

 

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先日、週刊少年ジャンプの24号にて約4年にもわたり連載されてきた今や誰もが知っていると言っても過言ではないような超人気漫画鬼滅の刃が最終話を迎えました。

 

物語の最後の方になってくると受験とかの影響でジャンプを買えてなかったのであまり詳しくは読んでなかったんですが、僕は本誌で1話からずっと読み続けてきた漫画だったので「ここまで人気になって完結するとは凄いなあ。とうとうこの時が来たか」とまるで母親のような感慨深い気持ちになりました。

 

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(久しぶりにこの前最終話の2週前のジャンプを買ったら僕の知ってるキャラクターめちゃくちゃ死んでてビックリしました。ネタバレを避けるため個人名は出しませんが)

 

 

 

 

さて、先程から言うように先日連載が完結した『鬼滅の刃』。その連載期間は4年少しと爆発的に売れた作品としてはかなり短い時間のように見えますが、今回はこの「4年」という数字に注目して、週刊少年ジャンプの編集部、そして4年で完結させた作者吾峠呼世晴先生、後は僕のちょっとした思いという観点から少し言いたいことがあるので勝手に語ろうと思います。

 

余談ですが、僕が1番好きなキャラクターは上弦の伍の玉壺です。嘘です。

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ネタにも使われる玉壺先輩流石っす(下はネットから引用)

 

 

 

観点その1:少年ジャンプ編集部

見事敵の親玉、鬼舞辻無惨を倒しエンディングを迎える鬼滅の刃、順調に連載は終了に向かっています。ですがここで皆さん、もし皆さんが編集部員だったらここで「うぇい!お疲れっしたー!!」ってすんなり完結を認可できますかね?

僕だったらたぶんできませんよ。まあ話的にもう敵がいなくなったのだから終わらざるを得ないでしょっていうのは確かにそうですけど、それでもあの『鬼滅の刃』ですよ?6000万部売れてるんですよ?本屋の月の売上トップ20を総ナメするような漫画ですよ?『ONEPIECE』超えたんですよ?もはや看板作品と言っても過言ではない漫画をそうやすやすと「終わるんですね、はい分かりやしたー」って言えますかね?僕だったらたぶんできませんよ(2回目)。もうちょっといてくれってなりますよ。

 

 

ただ、実際は編集部は完結を決断しています。相当凄いことだと思います。

おそらく編集部の方々は鬼滅を本当に終わらせるかどうかかなり悩まれたのではないかと思います。それでも最終的には作者の意志を尊重しました。

 

僕がなぜここまで編集部を推すかと言うと、昔はそうではなかったからです。人気のある作品は作者が終わろうとしてもそれこそ仮定の中の僕のように「まだいてくれ」と説得し、気持ちよく収束した物語を無理に引き伸ばすことをしてきました。

DRAGONBALL』や『北斗の拳』がこれに当たります。DRAGONBALLは本当はセル編、もっと言えばマジュニア(ピッコロ)を倒した時点で終わるはずだったんです。セルを倒した後ベジータは「俺はもう…戦わん…」と言いながら戦場をあとにするのですが、魔人ブウが復活する直前からもうバッチバチに戦ってます。

 

そして、この引き伸ばしは何をもたらしたか。それは『衰退』です。無理に話を繋げるからどんどん面白く無くなっていくのです。自分の親世代が「『北斗の拳』はラオウが死んだところで終わるべきだった」と言っているのはよく聞く話です。

 

 

話は今に戻って鬼滅の刃、おそらくこれもここから引き伸ばしていたら衰退していたのではないでしょうか。それを知ってか知らずか編集部は結局完結させることを選んだのですから、かつてのパワハラとも言える体系を見事に改善していることも伺えます。

いやあ、凄い。決断力が凄い。

 

 

 

観点その2:作者吾峠呼世晴先生

次は作者です。吾峠呼世晴先生。

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1989年5月5日生まれ

福岡県出身

つい最近「女性だった!」というニュースがTwitterで話題になっておりましたが、そんなまさしく鬼才の吾峠先生の凄さ、それはやっぱり「超人気作を4年でスパッと終えられる度胸」でしょう。

 

今回は鬼滅の刃が連載を終了したということに着目して書いていますから、上に書いたこととほぼ同じ内容が出てくるところはちょっと大目に見て頂いて、とにかくこんな爆発的に人気になった絶頂の時にあっさり完結できますかって話ですよ。新妻エイジか。

 

パッと見「勿体ないことをした」ように見えますが、これはパチンコなどの賭け事に見られる引き際の美学に通ずるものがあるのではないかと僕は考えています。愚かな人は賭け事が上手くいくとさらに儲けようという欲が出てピークが過ぎても「次当たる…次当たる…」と無くなった希望に全力を注ぎ最終的に持ち金がゼロになる。逆に賢者は自分の引き際を分かっているから絶頂の山のてっぺんでサッとその場をあとにする、という。

 

それができるっていうのはすげえなと率直に思いました。

 

 

 

 

いかがでしょうか。漫画自体についてというよりかは経営論みたいな、そんな内容になっちゃいましたけど。

人気最高潮の中4年という短い時間で終わった鬼滅の刃は「超絶面白い」という記憶のまま読者の心の中で生き続けますし、紛れもなくジャンプの伝説のひとつとなったと思います。

ただこれまで散々「編集部も作者もここで終わらせたのは勇気あるし凄い!」と言っておきながら正直な気持ちを言うともうちょっと読みたかったなあ…(笑)

10年続けとは言わないからせめて6年は行ってほしかった感はありますけどね。

 

 

 

さて、まあ小難しいことは置いといてとにかく今は産屋敷襲撃辺りから最終話まで追いつくことにしよう。猗窩座つえー!!!!