こんなクソ忙しい時期に
あっという間に1月も過ぎてしまいました。あと11ヶ月で2021年ももう終わってしまうなんて早すぎやしませんか。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。僕はというと授業も終わりに差し掛かり、期末レポートや期末試験の提出に追われる日々を過ごしておりました。
ただでさえ期末レポートや試験の勉強で忙しいというこの時期に不幸にもこんなイベントまで重なり、僕の首を締めてきました。
そのイベントがコチラ。
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> 剣道の昇段審査 <
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なーんでこんなプレッシャーのかかる行事が重なったかね。12月末に申し込んだ時、まさかこんな切羽詰まった状況の中で受審するとは思いもしなかった。なぜなら何も先のことを考えてなかったから。
1月末というクソ忙しい時期に剣道の昇段審査を受けてきました。
僕は2年ちょっと前に剣道の二段を取得しているので、今回は三段を受審しました。
ここで、剣道の昇段審査ではどのようなものなのか簡単に説明させて頂きます。
まず受信には条件があります。誰でも「あ、じゃあ俺四段受けるわ」なんて出来るもんではありません。
僕が受けた三段は二段取得後2年の修行が必要です。つまり二段取得から2年の間は三段を受審できません。そして、段が上がるにつれ修行年数は重なっていきます。更にその難易度はどんどん上がり、合格確率はどんどん下がっていくのです。そう考えると七段・八段の方なんかはウルトラスーパー凄いということが分かるのではないでしょうか。
~審査内容~
級審査、また四段からの審査は"初段から三段"までの審査とは少し異なるので今回は端折らせてもらいますが、基本的に初段から三段までやることは一緒です。
あと、各審査ごとに合否が出ます。3つの審査を行って総合得点が何点以上で合格とかじゃありません。どれか1つでも粗相があればその時点でバイナラです。これが剣道の昇段審査の怖いところです。
①実技審査
読んで字のごとくです。実技です。
「立ち合い」と呼ばれる試合のような稽古を審査員の前で1人2回行って、ちゃんと1本打ててますかー、残心(打ち切る動作)は残ってますかー、積極的に果敢に攻めていますかー、声出てますかーなどを見られます。2回チャンスがあるとはいえ、ぶっつけ本番で1本を決めないといけないのでプレッシャーはでかいです。まあたぶん綺麗に決まらなくても、決めようとしている姿勢が見られたら好評価は得られると思いますが。
また、「切り返し」という剣道の動きの基本が全て詰まっていると言われる、何でしょうか、剣道の準備体操的なもんですかねえ(怒られそう)、をちゃんとした仕方で出来ているか見られます。
この審査は初段から三段共通です。
②型審査
読んで字のごとくです。型です。
日本剣道型と言われる、剣道における基本動作を木刀で行います。皆さんが好きな某デーモンスレイヤー系の漫画に出てくる「壱の型…」みたいな、あの「型」のことですね。これを審査員の前で披露してほんっっとに細っかい細っかい所までちゃんと、息を吸うタイミングや吐くタイミングとか…そこまで細かくはないけど、所作が出来てるか見られます。昇段審査の中で1番練習するのがこの型審査です。
余談ですが、この方々が持っているのは模造刀であり本物ではありません。中学生の頃の僕は本気で真剣だと思ってたけど。しかし、模造刀と言えどめちゃ重いし緊張感が増します。後半に出てくる小さい刀(小太刀)は四段から対象なので三段までの審査には関係ありません。
この審査は初段は1~3の型まで。二段は1~5の型まで。そして三段は1~7の全ての型を対象に行われます。
③学科審査
読んで字のごとくです。学科です。
剣道に関する筆記試験が行われます。内容は「この防具の名前を答えましょう♪ \コテ-!!/」なんていう生易しいものでは決してありません。具体的には「剣道の理念について書きなさい」だったり「打突で3つのゆるさぬところを書きなさい」だったり「剣道における残心について書きなさい」だったりという、初見だと「は?」の2文字しか書けないような問題ばかり出されます。
対策は1つ、暗記しかありません。事前にどんな問題が出るかは知らされるので自分で答えを作り(探し)、暗記するしかないのです。
これは初段から三段までで問題の内容や難易度が違うといった基本的な違いが見られるだけです。
この3つの審査の練習をクソ忙しい時に6回くらい時間を割いてして、遂にその日を迎えました。
コロナ禍と言えど受審者はそれぞれ30人弱と中々の人数が集まっていました。
開会式で始まり、場所がそこそこ狭かったのでまず初段と二段の受審者から審査が始まりました。
長かった。。。。
僕らの出番めちゃくちゃ後やった…。初・二段の実技審査が終わったら自分たちの実技の審査をされる時間かなと思ってたら型まで続けてしてくんねんもん。。。1時間半畳の上で正座or胡座やぞ。体冷えるわ!!
僕の予想は大当たりで、実技審査の時切り返しでも立ち合いでも凄く硬い動きしてました。
とりあえず2本程面が入ったので、無事第1関門は突破出来ました。
第二関門、型。
これは研究に研究を重ねてクッソ細かいところまで突き詰めてきたので自信はありました。
が、しかし、本番ではその研究を共にしてきた人とやるわけでは勿論ないので、いつも通りの力は発揮できなかった気がします。
問題のシーンは4本目。大きく振りかぶって両者の木刀を交じえるのですが、そこで僕が少し右手に力を入れすぎてまさかのスカ。木刀が合いませんでした。
すかさずそれをカバーするかのようにササッと木刀を合わせ直したのですが、もう型の最中「これは終わった。完全に落ちたわ」と落胆してました。
結果、審査通過しました。なんとかカバーしようとする姿勢と、動じずに最後までやり遂げたのが良かったんでしょうか。僕にもよく分からないですけどマジで合否発表で僕の番号が呼ばれた時小声で「アリガトウゴザイマスゥゥゥゥ.....」と言いました。
第三関門、筆記。
ここまで来ればあとは書くだけです。暗記ゲーです。これはもう貰ったも同然なのです。
…と、自信満々で答えを書いて採点してもらうと、「ここ、『自己』じゃないよね?」とか「『竹刀』って模範解答に書いてあった?」と2箇所ほどご指摘を受けてしまいました。
冷や汗ダラダラです。「竹刀」に関しては完全に模範解答にそう書いてあったのでなんとか釈明したりもして。
結果………
合格でした。
なんか、こういう話をすると剣道の昇段審査ってガバガバ審査なのかなとか思われそうで話すの嫌だったんですけど、まあちょっとのミスも許容範囲内だったということで見事合格を勝ち取りました。
そして、
無事、無事?三段を取得できました。
嬉しいです。三段取得は剣道指導者の資格と同義なので、これで公式に僕は剣道を人に教えられるようにもなりました。
なんやかんやあったけど結果オーライってことっすね。
では、また。