ちっちぇえな ~運転初心者による爆裂ドライブ編~
"さまよえる死者の魂 大地の森に息衝く精霊
そして神仏―
これらと自由に交流し 人間ではなしえぬ力をこの世に行使する者達がいる
彼らは
シャーマンと呼ばれた"
7月22日から8月29日までの約1ヶ月の間、出雲文化伝承館にて
という展覧会が開催されていました。
『シャーマンキング』とは1998年から2004年まで週刊少年ジャンプで連載されていた武井宏之先生原作の漫画。
2021年からTVアニメが放送される記念でその1年前からコミックス新装版が発売され、僕はたまたまそれを見て「なんか名前は聞いたことあるけど読んだことは無いな。この機会に全巻集めてみるか」というノリで読み始めました。
ちなみに未だに全巻集まってないです。お金がありません。誰か恵んでください。
シャーマンキングを少しだけでもかじってる僕。そして偶然展覧会が開催される土地に住んでる。これは行くしかないでしょと数週間前から計画を立て出雲市までプチ旅行と称して足を運んだわけです。
移動手段は車。
せっかく自動車免許取ったんだし、そしてかれこれもう5ヶ月も乗ってないからそろそろ乗らないと感が鈍ると思って初めてレンタカーを借りました。
誰か友達を誘うのは、さすがに命の保証が出来ないと思って誘うのをやめ、これを
「や、これは敢えて一人で行ってるんだからね?(笑)あのー、一緒に行く友達が一人もいないとかそういうんじゃないから!(笑) ナニイッテンノ...」
という言い訳の裏付けにしようと決めて一人でドライブを開始。
後にこの判断は間違ってなかったことを知ることになります。
繰り返しますが、車を運転するのは実に5か月振り。この日を迎えるまでベッドの中で
「Dが発進でRがバックしてPにいれて停車……やばい...右折する勇気がないめぅ…」
と超絶弱気になっていましたが、実際運転してみると、あの時の教習の記憶が舞い戻ってくるぜと言わんばかりに基本何不自由なく操作することができました。
一度帰宅し荷物を積み込んでいざ旅のスタート。
右折左折お手の物。車線変更も難なくこなします。ちょっとまだ完全には慣れない運転のせいか、後ろの窓に吸盤で貼っつけた初心者マークが衝撃でボトっと落ちて、運転初心者の免罪符が消失したことに一抹の不安を覚えながらもスムーズに走ります。
運転しながら思ったことは、やはりよく知らない道を運転するのは怖いです。
ちょっと複雑な道に入るとすぐパニックになります。駅前の道とかしばらくバス専用車線走っててびっくりしました。
道を知らないから付属のカーナビの案内の下走行していると、右折を促されたのですが、そこはどうやら高速道路っぽいのです。
「思いっきり高架に導かれてるけど…」
ぽいというか完全に高速道路です。
しばらく走ると見えてきた料金所に初心者パニック。
「やばいやばいやばいやばいやばいやばい」
お金がかかるから高速道路は使いたくなかったし、それに何よりも危険です。
とりあえず走らねば降りられもしないから、と一旦脇に車を停めて心を落ち着かせてから出発することに(全然落ち着かせられなかった)。
すると、僕が出発したタイミングで車が2,3台ついてくるではありませんか!
「うわああああああああああ!!!!」
なんでこういう時についてくるんだよ!と後ろの車に気を取られていると、いつのまにやら合流地点が目の前に現れる!!
「うわああああああああああ!!!!」
なかなか僕が合流しないから、と後ろの車がスピードを上げて合流するとともに僕を追い抜いていこうとしました。
「うわああああああああああ!!!!」
僕は後ろの車が急にスピードを上げたことによりクソ焦って一気にアクセルを踏み込む!!!
ワイルドスピーッッド!!!!
さっきまでのろのろしてた奴が合流でまた前に出ようとするもんだから、後ろの車も焦ったことでしょう(遠い目)。
くそっ!!僕は初心者だぞ!!!なんでちょっと配慮とかしてくれないんだよ!!
「うわああああああああああ!!!!」
そういえば後ろの初心者マークはとっくの昔に吸盤が外れ荷台に落ちていたことを思い出しました。
「なんでこんな事になるんだよおおおおお!!!!!」
幸い一ミリもかすることもなく無事故で高速道路を走ることができましたが、ガチであの時は死ぬかと思いました。
不安な中出す80キロがどれだけ怖いことか。
「事故らなかっただけマシ…事故らなかっただけマシ…」と自分に言い聞かせながら運転。ワンチャン煽り運転と思われ通報されてたらどうしようとも思いました。
高速道路は言わずもがな一番最初に見えてきた料金所でそそくさと退出。
料金は550円とまだお財布に優しい価格だったこともあり、降りた後で見つけたローソンの駐車場に停めて休憩した時は、クソでか溜息と共に心の底から「よかったああああああああああ」という声が洩れました。
あんな最初ウキウキで走ってたのに。降りる時顔真っ青ですよ。
安堵した時の車内。この光景を僕は一生忘れないだろう
これが僕の身に起こった「高速道路事変」の全貌です。
高速道路、絶対走りたくないわけじゃないんですけど、何の心の準備もなしに走るのはもう勘弁してほしいです。
高速道路事変を事細かに話過ぎて、本編である展覧会の話をするととんでもない文量になってしまうのでいったんここで区切らせていただきます。
皆さんも安全運転には十分お気を付けください。
いや、僕も安全運転意識してたからね!?